病院についてGuide to Hospital
医療の質
当院では京都大学が主催するプロジェクトに参加しています。
そのプロジェクトQIP(Quality Indicator / Improvement
Project)に当院の診療データを提供して得られた客観的な数値指標を参考に医療の質の向上に努めています。
- 糖尿病入院患者に対する栄養指導実施率
- 急性心筋梗塞(再発性心筋梗塞含む)患者に対する心臓リハビリ実施割合
- 急性または慢性心不全患者に対する心臓リハビリ実施割合
- 血液培養検査において、同日に2セット以上の実施割合
- 市中肺炎症例に対し、尿中肺炎球菌抗原検査を受けた症例
- 認知症を伴う症例に対する退院支援の割合
※個人情報保護のため、患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)で表記しています。
糖尿病入院患者に対する栄養指導実施率
指標番号 | 2075 |
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指標名 | 糖尿病入院患者に対する栄養指導実施率 |
分子 | 分母のうち栄養指導を行った症例 |
分母 | 糖尿病で入院した症例 |
QIP 2075 「糖尿病入院患者に対する栄養指導実施率」
糖尿病教育及び血糖管理入院時にはカンファレンスを行い、治療方針や療養指導の介入方法など情報共有します。基本的に全対象者に栄養指導の介入計画を検討しますが、高齢で認知機能が低下し施設入所の方、経管栄養管理の方には介入困難な症例もあります。今後、高齢で在宅退院の方へは、家族を含め生活背景を考慮した食事療法の提案を行っていく必要があります。
データ参照期間 2022年4月~2023年3月退院分
期間症例10例未満の病院を除外し、246/299病院を表示
※指標値はデータや指標定義の厳密性の限界もあり、値が直接成績等を示すものではありません。
急性心筋梗塞(再発性心筋梗塞含む)患者に対する心臓リハビリ実施割合
指標番号 | 2077 |
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指標名 | 急性心筋梗塞(再発性心筋梗塞含む)患者に対する心臓リハビリ実施割合 |
分子 | 分母のうち、心臓リハビリが実施された症例数 |
分母 | 急性心筋梗塞(再発性心筋梗塞含む)で入院した症例数 |
QIP 2077 「急性心筋梗塞(再発性心筋梗塞含む)患者に対する心臓リハビリ実施割合」
循環器内科コメント
当院では「病気にならないための病院」をテーマに再発予防を重視しており、包括的な心臓リハビリテーションに力を入れています。急性心筋梗塞やステント治療の方に対してはクリニカルパスで導入を図っています。病状、重複障がいの程度によっては介入できない方もいらっしゃいますが、適応のある方全員に実施しています。退院後には通院での心臓リハビリテーション参加につなげています。
データ参照期間 2022年4月~2023年3月退院分
期間症例10例未満の病院を除外し、179/299病院を表示
※指標値はデータや指標定義の厳密性の限界もあり、値が直接成績等を示すものではありません。
急性または慢性心不全患者に対する心臓リハビリ実施割合
指標番号 | 2078 |
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指標名 | 急性または慢性心不全患者に対する心臓リハビリ実施割合 |
分子 | 分母のうち、心臓リハビリが実施された症例数 |
分母 | 急性または慢性心不全で入院した症例数 |
QIP 2078 「急性または慢性心不全患者に対する心臓リハビリ実施割合」
循環器内科コメント
心不全患者に対する心臓リハビリテーションは、運動能力の向上、生活の質の向上、再入院防止、生命予後の改善といったさまざまな効果があります。高齢化、重複障がいなどの問題もあり、病状に応じて心臓リハビリテーションではなく、他の疾患別リハビリテーションとして連日行うケースもあります(例として肺炎を契機に心不全増悪した症例に対する呼吸器リハビリテーションなど)。
データ参照期間 2022年4月~2023年3月退院分
期間症例10例未満の病院を除外し、275/299病院を表示
※指標値はデータや指標定義の厳密性の限界もあり、値が直接成績等を示すものではありません。
血液培養検査において、同日に2セット以上の実施割合
指標番号 | 2107 |
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指標名 | 血液培養検査において、同日に2セット以上の実施割合 |
分子 | 血液培養のオーダーが1日に2件以上ある日数(人日) |
分母 | 血液培養のオーダー日数(人日) |
QIP 2107 「血液培養検査において、同日に2セット以上の実施割合」
ICT感染対策チームコメント
血液培養は指示がでた時点で2セット採取することを標準化し、2セット採取が困難な場合に医師に確認するルールとしています。ルールが浸透し高い準拠率となっているので、現状を維持できるよう監視していきます。
データ参照期間 2022年4月~2023年3月退院分
期間症例10例未満の病院を除外し、294/298病院を表示
※指標値はデータや指標定義の厳密性の限界もあり、値が直接成績等を示すものではありません。
市中肺炎症例に対し、尿中肺炎球菌抗原検査を受けた症例
指標番号 | 2031_4 |
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指標名 | 市中肺炎症例に対し、尿中肺炎球菌抗原検査を受けた症例 |
分子 | 尿中肺炎球菌抗原検査を受けた症例 |
分母 | 18歳以上の市中肺炎症例 |
QIP 2031_4 「市中肺炎症例に対し、尿中肺炎球菌抗原検査を受けた症例」
ICT感染対策チームコメント
肺炎にて抗菌薬を開始する際、原因菌検索を行うよう啓発を続けることで尿中肺炎球菌抗原検査率も上がってきています。セット利用も増えており引き続き必要症例で検査が行われるよう啓発を行っていきます。
データ参照期間 2022年4月~2023年3月退院分
期間症例10例未満の病院を除外し、246/299病院を表示
※指標値はデータや指標定義の厳密性の限界もあり、値が直接成績等を示すものではありません。
認知症を伴う症例に対する退院支援の割合
指標番号 | 2103 |
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指標名 | 認知症を伴う症例に対する退院支援の割合 |
分子 | 分母のうち、退院調整を行った症例 |
分母 | 認知症を伴う入院症例数 |
QIP 2103 「認知症を伴う症例に対する退院支援の割合」
認知症サポートチームコメント
認知症患者・そのご家族と、医療者・介護従事者がスムーズに協力し合えるよう、認知症サポートチームの配置、また病棟に認知症看護認定看護師や退院支援看護師や社会福祉士を配置しています。
入院時から、退院後の生活を見据えて多職種でカンファレンスを行い、認知症の方やそのご家族が住み慣れた地域や自宅で、安心して生活できるように取り組んでいます。
データ参照期間 2022年4月~2023年3月退院分
期間症例10例未満の病院を除外し、291/299病院を表示
※指標値はデータや指標定義の厳密性の限界もあり、値が直接成績等を示すものではありません。