病院についてGuide to Hospital
2023年度やわたメディカルセンター病院指標
病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数
- 初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後合併症の発生率)
医療の質指標
【集計条件】
・2023年度(2023年4月から2024年3月31日まで)の退院患者であり5、6階病棟に1回以上入院した患者さんが対象になります。
・入院したあと24時間以内に死亡した患者さんは含まれません。
・医療保険適用患者を対象とします。自賠責保険や労災保険等の患者さんは含まれません。
・個人情報保護のため、患者数が10未満の場合は、-(ハイフン)で表記しています。
年齢階級別退院患者数
説明
2023年度(2023年4月1日から2024年3月31日)間に一般病棟を退院した患者数を年齢階級別(10歳刻み)に表示しています。
退院患者の年齢構成を見ると、その病院の特長をある程度知ることができます。
定義
2023年度に一般病棟を退院した患者数を対象としています。
年齢は、一般病棟に入院した時点のものを使用しています。
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | - | 49 | 56 | 70 | 158 | 312 | 416 | 802 | 654 | 308 |
特徴
当院は、整形外科、循環器内科、外科消化器内科を中心に、70歳以上の患者数割合が全体の6割を占めており、加齢に伴う疾患をもった患者様の利用が多くなっています。
年代別の割合は2022年度と比較してみても大きな変化は見られません。
※10件未満は「-」の表記になります。
診断群分類別患者数
説明
各診療科別に症例数の多いDPC14桁分類(DPCコード)について、それぞれの症例数、当院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢について集計しました。
定義
2023年度に一般病棟を退院した患者数を対象としています。
平均在院日数は入院から退院までの在院日数の平均値です。当院のように、転院せずに急性期病棟と回復期リハビリテーション病棟、急性期病棟と地域包括ケア病棟が連携して治療にあたっている病院は、平均在院日数が長くなります。ここでいう転院とは、最終的な退院先が「他の病院・診療所への転院」としています。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (当院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
070230xx01xxxx | 膝関節症(変形性を含む) 人工関節再置換術等 |
82 | 31.84 | 21.96 | 0.00 | 76.35 | 患者用パス |
07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 |
61 | 26.28 | 19.55 | 1.64 | 69.39 | 患者用パス |
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 |
59 | 52.29 | 25.50 | 3.39 | 80.69 | 患者用パス |
160690xx99xxxx | 胸椎,腰椎以下骨折損傷 (胸・腰髄損傷を含む) 手術なし |
57 | 39.70 | 19.34 | 3.51 | 82.39 | 患者用パス |
070343xx02x0xx | 脊柱管狭窄(脊椎症を含む) 腰部骨盤,不安定椎 内視鏡下椎弓切除術等 処置2なし |
47 | 17.45 | 11.53 | 0.00 | 73.43 | 患者用パス |
特徴
整形外科では、変形性膝関節症などの膝関節の手術実施症例が多くなっています。
「膝関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等」とは、すり減った関節表面を人工物に置き換える手術です。傷んだ部分を新しく置き換えるので痛みなく歩ける効果が期待できます。
「股関節骨頭壊死,股関節症(変形性を含む) 人工関節再置換術等」とは、すり減ったり痛んだりした股関節を人工物に置き換える手術です。
変形性膝関節症、大腿骨頚部骨折、腰椎圧迫骨折などが多い症例としてあげられています。いずれも高齢化に伴い増加していると考えられます。また、骨粗鬆症とも関係があると思われます。
一般的には整形疾患は手術後のリハビリテーションのために専門病院に転院するケースが多いのですが、当院では回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟で継続して治療を行うことができますので、退院後の日常生活を安心して送ることができます。
循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (当院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050130xx9900x0 | 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 |
47 | 21.81 | 17.38 | 4.26 | 87.96 | |
050050xx9910x0 | 狭心症,慢性虚血性心疾患 手術なし 処置等1_1あり 処置2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 |
39 | 2.00 | 3.05 | 2.56 | 67.49 | 患者用パス |
050050xx0200xx | 狭心症,慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 処置等1_なし,1,2あり 処置2なし |
32 | 3.03 | 4.26 | 0.00 | 66.78 | 患者用パス |
050050xx9920x0 | 狭心症,慢性虚血性心疾患 手術なし 処置等1_2あり 処置2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 |
19 | 2.16 | 3.25 | 0.00 | 76.74 | 患者用パス |
050130xx9902xx | 心不全 手術なし 処置1なし 処置2_2あり | 18 | 28.11 | 23.74 | 11.11 | 85.44 |
特徴
循環器内科では、心臓の血管に対する検査、治療に力を入れています。狭心症、陳旧性心筋梗塞のカテーテル検査、経皮的冠動脈形成術の症例が上位を占めています。クリニカルパスを使用することで全国の平均在院日数よりも短い日数で退院することが出来ています。1位は心不全に対し、点滴療法や心臓リハビリテーションを行った症例です。心不全の症例に対しても整形外科同様、急性期での治療後に地域包括ケア病棟で心臓リハビリテーションなどを継続し再発防止に努めています。
外科・消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (当院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 |
250 | 2.27 | 2.61 | 0.00 | 66.56 | 患者用パス |
060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 40 | 6.45 | 7.58 | 0.00 | 59.05 | |
060190xx99x0xx | 虚血性腸炎 手術なし 処置等2なし | 33 | 7.94 | 8.55 | 0.00 | 63.97 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし |
19 | 8.68 | 8.75 | 0.00 | 72.58 | 患者用パス |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 処置2なし | 18 | 4.94 | 5.64 | 0.00 | 55.39 |
特徴
外科・消化器内科では、大腸ポリープに対する内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術が例年最多となっています。当院では、心疾患等がある、あるいはご高齢の方など下剤等の前処置が難しいと思われる方には、前もって入院して処置を行い、安心して検査を受けていただくことができます。2位は主に結腸憩室炎で、比較的若年層の入院が多く見られました。3位は虚血性腸炎で、当院では大腸カメラを使用して検査を行うので、下血の部位の確認だけではなく他の病気(大腸がんなど)がないかを確認することができます。
外科・消化器内科の入院は、当院の地域包括ケア病棟でも受け入れています。
呼吸器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (当院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 手術なし 処置等1あり | 201 | 2.08 | 2.03 | 0.00 | 61.96 | 患者用パス |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 処置2なし | 14 | 22.71 | 18.65 | 0.00 | 76.50 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし | - | - | 20.60 | - | - | |
0400801499x002 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし A-DROP スコア2 |
- | - | 15.44 | - | - | |
040100xxxxx01x | 喘息 処置1なし 定義副傷病あり | - | - | 10.77 | - | - |
特徴
呼吸器内科では、終夜睡眠ポリグラフィー検査(睡眠時無呼吸症候群を診断する検査)が1位となっており、患者数も年々増加しています。次いで間質性肺炎の入院が多く、難治性疾患ということもあり在院日数は長目となっています。肺炎の入院は、加齢により嚥下機能が低下することが原因で発生する誤嚥性肺炎が半数を占め、細菌などによる急性肺炎と共に高年齢の方の入院が多く、そのため在院日数も長目に推移しています。
※10件未満は「-」の表記になります。
皮膚科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (当院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均 年齢 |
患者用 パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080010xxxx0xxx | 膿皮症 処置1なし | 15 | 9.47 | 12.88 | 0.00 | 66.33 | |
100100xx99x0xx | 糖尿病足病変 手術なし 処置2なし | - | - | 22.02 | - | - | |
180030xxxxxx0x | その他の感染症(真菌を除く)定義副傷病なし | - | - | 8.61 | - | - | |
080250xx9701xx | 褥瘡潰瘍 手術あり 処置1なし 処置2あり |
- | - | 44.64 | - | - | |
080250xx99x0xx | 褥瘡潰瘍 手術なし 処置2なし | - | - | 24.26 | - | - |
特徴
皮膚科では、膿皮症 の症例が上位を占めています。その他、帯状疱疹や紅斑症、薬疹等、皮膚科の一般的疾患について幅広く入院対応しています。
※10件未満は「-」の表記になります。
初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
説明
2023年度の初発の5大癌(胃癌・大腸癌・肝癌・肺癌・乳癌)のUICC病期分類ならびに再発患者数を集計しました。
定義
2023年度のDPC様式1データを用い、がん病期分類はTNM分類から集計してしています。
当院において、がんの診断、初回治療を行った場合を「初発」として病期分類ごとに集計し、初回治療以降の継続治療を行った場合を「再発」として集計しています。
初発 | 再発 | 病期分類基準 | 版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ステージ1 | ステージ2 | ステージ3 | ステージ4 | 不明 | ||||
胃がん | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
大腸がん | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
乳がん | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
肺がん | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
肝がん | - | - | - | - | - | - | 1 | 8 |
※ 1:UICC TNM分類、2:癌取扱い規約
特徴
胃がん、大腸がんの診断・治療が全体の8割以上を占めています。
当院では身体への負担が少ない内視鏡的手術に力を入れています。特に胃がんではステージⅠの患者が多く内視鏡的な早期治療を行っています。
大腸がんはステージ0の粘膜癌に関して多数治療を行っています。
また必要時には連携している専門病院に紹介をしています。
DPC算定を行っている急性期病棟のみの集計です。当院では、調査対象のDPC病棟以外でも多くの大腸検査を行い、早期発見につとめています。
※10件未満は「-」の表記になります。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
説明
普段の生活の中で罹患した肺炎の患者について、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計したものです。重症度は、市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)により分類しています。
定義
入院のきっかけとなった傷病名及び最も医療資源を投入した傷病名に対するICD10コードが両方ともJ13~J18で始まるものを集計しています。
(ICD10コードとは国際疾病分類に基づいて様々な傷病名が分類されコード化されたものです)
患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 20 | 7.65 | 57.15 |
中等症 | 77 | 16.64 | 82.84 |
重症 | 23 | 24.35 | 87.48 |
超重症 | - | - | - |
不明 | - | - | - |
特徴
中等症の症例数が多く、全体の約6割を占めています。
重症度が高くなるほど平均在院日数が長くなり、平均年齢も高くなる傾向があります。
患者数は2022年度と比較し増加傾向にあります。特に重症、超重症状態の増加が目立ちます。
呼吸器リハビリテーションを行い、日常生活動作の低下が起きないように取り組んでいます。
※10件未満は「-」の表記になります。
脳梗塞の患者数等
説明
脳梗塞の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計しています。
定義
ICD10コードの上3桁(I63)で、脳梗塞の症例を集計しています。
(ICD10コードとは国際疾病分類に基づいて様々な傷病名が分類されコード化されたものです)
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 13 | 34.7 | 75.4 | 2.30 |
その他 | 30 | 59.5 | 77.4 | 0 |
特徴
当院では、早期にリハビリを行うため、急性期治療後の脳梗塞の患者さんを回復期リハビリテーション病棟だけでなく、一般病棟(DPC病棟)でも転入院を受け入れています。
直接、回復期リハビリテーション病棟へ入院の場合は上記には含まれていません。
一般病棟と回復期リハビリテーション病棟とが連携し一貫した治療を継続しています。
平均在院日数は、急性期~回復期リハビリテーション病棟の入院期間も含めた日数となります。
前年度同様、転院率は非常に低く維持され、多くの方がご自宅等へ退院されています。
診療科別主要手術別患者数等
説明
診療科別に手術件数の多い上位5術式について集計しています。
患者用パスは一部をリンク掲載しました。掲載がない場合は空欄となっています。
定義
手術術式の点数表コード(Kコード)により集計しています。(輸血関連や創傷処理、皮膚切開術等軽微な手術は除外)
術前日数と術後日数は症例数の平均となっています。
整形外科
Kコード | 手術名 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0821 | 人工関節置換術 | 156 | 2.07 | 27.95 | 0.64 | 73.61 | 患者用パス |
K0461 | 骨折観血的手術 | 67 | 3.16 | 41.70 | 4.48 | 79.00 | |
K134-22 | 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 (後方摘出術) |
66 | 1.56 | 10.41 | 0.00 | 54.76 | 患者用パス |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む。) 除去術 |
48 | 0.06 | 2.33 | 0.00 | 58.89 | 患者用パス |
K1423 | 脊椎固定術、椎弓切除術、 椎弓形成術(後方椎体固定) |
36 | 1.97 | 23.72 | 0.00 | 68.64 | 患者用パス |
特徴
手術後のリハビリテーションは当院の回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟と連携して行っています。入院から手術そして退院まで一貫した治療を継続します。そのため他院等への転院率は低い値となっています。
2022年度には膝の人工関節置換術を支援するロボットを導入し、手術に活用しております。
また、身体へ負担をかけない治療を目指し、関節鏡をはじめとする低侵襲手術に積極的に取り組んでいます。神経を圧迫することで痛みやしびれ・麻痺が生じる椎間板ヘルニアに対する内視鏡手術も多く行われています。
循環器内科
Kコード | 手術名 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術 (その他) |
32 | 2.19 | 3.63 | 3.12 | 69.71 | 患者用パス |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 17 | 0.12 | 2.12 | 0.00 | 75.65 | 患者用パス |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術 (不安定狭心症) |
- | - | - | - | - | 患者用パス |
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術 (心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) |
- | - | - | - | - | 患者用パス |
K5972 | ペースメーカー移植術 (経静脈電極) |
- | - | - | - | - | 患者用パス |
特徴
循環器内科では、冠動脈と下肢の血管拡張術(ステント留置)が大半を占めています。どちらも心臓や足の詰まっている、もしくは詰まりかけた血管を広げる治療です。カテーテル検査を行い、狭い血管がどこにあるか診断し、狭い部分をバルーン(風船)で広げた後に、ステントという小さいメッシュ状の金属の筒を血管に留置します。
2023年度までは脈が速くなる頻脈性不整脈に対する、経皮的カテーテル心筋焼灼術も行っていました。血管を通して心臓までカテーテルを進め不整脈の原因となる場所を高周波通電によって治療します。
※10件未満は「-」の表記になります。
外科・消化器内科
Kコード | 手術名 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 |
229 | 0.30 | 0.99 | 0.00 | 66.96 | 患者用パス |
K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm以上 |
25 | 0.16 | 1.72 | 0.00 | 64.79 | 患者用パス |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 15 | 2.73 | 11.20 | 0.00 | 76.93 | 患者用パス |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 (早期悪性腫瘍胃粘膜) |
- | - | - | - | - | 患者用パス |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | - | - | - | - | - |
特徴
外科・消化器内科では、1泊2日の内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術が大半を占めています。急性期病棟だけではなく、地域包括ケア病棟でも対応しており、実際の入院数は上記よりも多くなります。
内視鏡胆道ステント留置術は胆管が狭くなり胆汁の流れが悪くなったときに、胆道にステントという管を入れ胆汁の流れをよくする治療です。
他にも身体への負担の少ない、内視鏡を使った治療を積極的に行っています。
※10件未満は「-」の表記になります。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
説明
医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロになりえないものの、少しでも改善すべきものとして重篤な疾患である播種性血管内凝固(DIC)、敗血症、その他の真菌症、手術・術後の合併症について発生率を集計しました。
定義
2023年度に当院を退院した患者数について、それぞれの疾患の発生率を求めています。
「入院契機と同一」とは、入院した時に播種性血管内凝固症候群等と診断された患者、「入院契機と異なる」とは、入院した時は別の疾患で入院したがその後に播種性血管内凝固症候群等を発生し、元々の疾患の治療より播種性血管内凝固症候群等の治療に時間を要した患者としています。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180035 | その他の真菌症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 14 | 0.50 |
異なる | - | - |
特徴
4疾患の中では、手術・処置等の合併症が一番多く、例年の0.3%台からわずかに増加しています。合併症は一定の割合で起こりえるもので、医療ミスとは異なります。
※10件未満は「-」の表記になります。
<手術・処置等の合併症の内容>
主なものは人工股関節脱臼、大腸内視鏡後の後出血、術後や退院後の感染症などとなっています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
説明
周術期の肺血栓塞栓症の予防行為の実施は、発生率を下げることにつながります。
定義
分子:分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数
分母:肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行し退院した患者数
手術例:半月板切除術、人工関節置換術(股)(膝)、椎間板摘出術等
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) | 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) | リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率 |
---|---|---|
555 | 418 | 75.3 |
特徴
リスクレベル「中」以上の手術に対しては、患者様に同意をとり適切に対策を実施しています。
膝下や肩関節、抜釘術などの手術では、早期離床を行い予防に努めています。
血液培養2セット実施率
説明
広域抗菌薬を使用する際、投与開始時に血液培養検査を行うことは、望ましいプラクティスとなります。
また、血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。
定義
分子:血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数
分母:血液培養オーダ日数
血液培養オーダー日数(分母) | 血液培養オーダが1日に2件以上ある日数(分子) | 血液培養2セット実施率 |
---|---|---|
432 | 386 | 89.4 |
特徴
血液採取が困難な場合を除き、原則血液培養は2セット行うことを推奨し、ルールとして周知しています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
説明
近年新たな抗菌薬耐性菌が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっております。
不適切な抗菌薬使用は抗菌薬耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、各医療機関において抗菌薬適正使用一番最後の指標の値支援チームを組織するなど、適正使用を推進する取り組みが求められます。抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。
定義
分子:分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数
分母:広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数
広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) | 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に抗菌薬培養同定検査が実施された患者数(分子) | 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率 |
---|---|---|
96 | 79 | 82.3 |
特徴
抗菌薬適正使用支援チームが、抗菌薬を使用している全ての入院患者に対し、不必要な広域スペクトル抗菌薬使用が無いかを監視しています。広域スペクトル抗菌薬は他剤無効のため切替例が多く、入院全体で見ると細菌培養検査の実施率が低くなっているため、実施率が上がるよう周知していきます。
[ 更新履歴 ]
- 2016/09/28
- 公開開始
- 2016/11/08
- 診療科順序変更
- 2016/11/11
- 患者数の10未満を-表記
- 2016/11/18
- ダウンロードファイルを更新
- 2017/09/27
- 平成28年度情報更新、ダウンロードファイル更新
- 2018/09/28
- 2017年度情報更新、ダウンロードファイル更新
- 2019/09/27
- 2018年度情報更新、ダウンロードファイル更新
- 2020/09/23
- 2019年度情報更新、ダウンロードファイル更新
- 2021/09/23
- 2020年度情報更新、ダウンロードファイル更新
- 2022/10/01
- 2021年度情報更新、ダウンロードファイル更新
- 2023/10/01
- 2022年度情報更新、ダウンロードファイル更新
- 2024/09/30
- 2023年度情報更新、ダウンロードファイル更新