診療科紹介Department introduction
循環器内科
科の紹介
全身に血液を循環させる心臓や血管の病気を中心に診療を行います。胸の痛み、脈がおかしい、動悸や息切れ等の症状がある方、健康診断等で高血圧、コレステロールが高い、心電図の異常等を指摘された方は受診をお勧めします。
当科では、緊急の心臓カテーテル検査を行える体制を整えています。
医師
特徴
急性期から維持期まで一貫した体制、指導が可能な心臓リハビリテーション
当院は日本心臓リハビリテーション学会認定心臓リハビリテーション研修施設です。学会認定資格「心臓リハビリテーション指導士」が多数在籍しています。運動処方作成には原則として心肺運動負荷試験(CPX)を行い、多職種チーム医療による運動療法、生活改善のための支援プログラムを提供します。
保険診療期間後の維持期には、公益財団法人北陸体力科学研究所ダイナミック、芦城クリニック疾病予防運動施設アエール芦城、通所リハビリテーションやわた健康スタジオ、健康スタジオ加賀温泉駅前等と連携し、急性期から維持期まで一貫した運動継続支援を行います。
心不全のチーム医療と療養相談
これからも当分の間増加し続ける心不全の再入院予防に力を入れています。再入院予防のために食事や運動、服薬、睡眠といった点につき、「石川県心不全連携パス手帳」を用いた指導・支援を多職種で行います。
特に適切なレベルでの運動療法は重要ですので、入院中から積極的にリハビリテーションを行います。退院後の外来においても心不全予防の療養相談・生活支援を医師のみならず多職種で行います。学会認定資格「心不全療養指導士」が多数在籍しています。
救急隊と連携した心電図伝送システムの導入
突然の心臓病に対する生存率を改善するために、救急隊と連携して心電図伝送システムを導入しています。
1秒でも早く治療を行うことで、生存率を改善することが知られている急性心筋梗塞のカテーテル治療を、スムーズに行えるよう医療通信技術を用いています。
下肢閉塞性動脈硬化症に対する集学的治療
カテーテル治療、薬物療法、和温療法を併用した治療を積極的に取り入れています。
高率に合併する睡眠呼吸障害への積極的関与
循環器疾患には高血圧、不整脈、心不全、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、大動脈瘤や大動脈解離、下肢閉塞性動脈硬化症といった血管疾患に至るまで高率に睡眠時無呼吸症候群が合併し、病態の悪化に関与しています。疾病予防、再発予防の観点から睡眠へのアプローチは極めて重要です。スクリーニングを積極的に行っています。
当院は睡眠呼吸障害外来にて専門医による精密検査、診断、治療ができる体制を整えています。
和温療法
遠赤外線、乾式サウナ装置による心不全、下肢閉塞性動脈硬化症への治療が可能です。
不整脈に対するペースメーカー治療
動悸、息切れなどの症状は不整脈が原因であることが多いです。
脈が遅くなる徐脈性不整脈に対してペースメーカー植込み術を施行しています。
また、脈が速くなる頻脈性不整脈に対して、カテーテルアブレーション治療の適応の場合は専門機関にご紹介しています。
関連情報
医療の質
診療実績
クリニカルパス
当院のカテーテル検査・治療の特徴
術後安静の苦痛緩和を目指した手首からのカテーテル検査・治療
カテーテル検査では、カテーテルを挿入する場所により術後ベッド上での絶対安静を要する場合があります。手首からの治療では術後より病棟内を歩くことができ苦痛が少ないため、安全が見込まれる場合なるべく手首からのカテーテル治療を第1選択としております。
徐脈性不整脈に対するペースメーカー治療
上記の頻脈にはカテーテル治療でしたが、反対に徐脈(脈波数が少ない状態)のため、心不全やめまい・失神などをきたしてしまう方には、ペースメーカー治療を行っております。緊急時にはペースメーカー治療も一時的なものを使用し、平日に永久留置型のペースメーカー挿入へとつなげております。
その他、薬物療法抵抗性(お薬が非常に効きにくいタイプ)の腎動脈狭窄症の方には、腎動脈形成術も行っております。
我々カテーテルチームは、これらのカテーテルで治療完了とは考えておりません。心臓病は再発リスクも高いとされておりますので、再発リスクを減らし、皆様がよりよい人生になりますようにと願っております。したがって、適切な薬物療法や心臓リハビリテーションの実施、睡眠時無呼吸症候群の精査治療、食事療法、禁煙支援なども含めてウェルネスライフをお過ごし頂けるお手伝いができること目指しております。
やわたメディカルセンター退院後も、地域の先生方とも連携して二人主治医制による支援をいたしますので、お困りごとがございましたら、是非ご相談ください。
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