診療科紹介Department introduction
睡眠呼吸障害外来
睡眠呼吸障害外来の紹介
睡眠呼吸障害外来は、「睡眠呼吸障害」を中心に「過眠症」の診断・治療にも対応している専門外来です。
「南加賀無呼吸ネットワーク」(2023年9月現在、12施設)を構築し、かかりつけ医と協力して睡眠時無呼吸の早期診断・治療継続を積極的に行っています。
日本睡眠学会総合専門医1名を含む、医師2名で診療を行っています。
完全予約制ですので、事前にお電話でご予約ください。
疾患の特徴
睡眠呼吸障害(主に睡眠時無呼吸)
2つ以上の下記症状・合併症がある方は睡眠呼吸障害の可能性があります。
・眠っているとき:いびき、息が止まる、窒息感で目が覚める、夜間頻尿
・起きているとき:起床時の頭痛、日中の眠気、疲労感が抜けない
・持病:高血圧、糖尿病、心房細動、心不全、虚血性心疾患、脳卒中、気分障害
簡易睡眠検査の無呼吸低呼吸指数(AHI)が15以上で、放置している方に精密検査をおすすめします。精密検査の後は、CPAP(持続陽圧呼吸療法)を導入することが多く、結果として睡眠中の体の負担を軽減し、将来の疾患の発症(心筋梗塞や脳卒中)を減少させることが可能になります。
当院では、多職種と連携し毎月約900名のCPAP治療中の患者さんを診療しています。北陸では稀有なCPAPマニュアルタイトレーション(リアルタイムにモニターしながら手動で圧調整を行うこと)が可能な施設です。
適切なCPAP治療中も日中の眠気が強い場合は、反復睡眠潜時検査(MSLT)を自施設で行い、「過眠症」が隠れていないかを検査しています。
過眠症
下記のいずれかの症状がある方は過眠症の可能性があります。
・CPAP療法をしているが、日中の眠気が改善しない
・十分な睡眠をとっていても日中に眠り込んでしまうことがある
・毎日長時間(11時間以上)寝てしまう
検査
1.簡易睡眠検査
睡眠時無呼吸のスクリーニング検査で、自宅で検査を行います。睡眠中の呼吸状態、血中酸素飽和度の変化を解析します。
2.終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)
睡眠呼吸障害、睡眠障害の精密検査です。一泊二日の入院で検査を行います。
睡眠中の脳波、筋電図、呼吸状態、血中酸素濃度、いびき、心電図などのさまざまな生体信号を同時記録し解析します。
当院では2005年からこの検査を行っており、臨床検査技師5名(日本睡眠学会専門技師1名を含む)が解析しています。
年間約200件の検査実績があります(2021年度246件、2022年度211件)。
3.反復睡眠潜時検査(MSLT)
過眠症の精密検査で一泊二日の入院で検査を行います。
入院中にPSGで睡眠状態を解析し、翌日に日中の眠気を客観的に評価します。
当院では2021年からこの検査を行っています。
最後に
「大きないびきや息苦しさで睡眠が困難」、「十分に眠っても日中に強い眠気がある」などの症状がある方は、当科にご相談いただくことで、隠れた睡眠呼吸障害や過眠症を発見できることがあります。お気軽にご相談ください。
関連情報
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