診療科紹介Department introduction
糖尿病・内分泌内科
科の紹介
糖尿病、高脂血症などの代謝疾患、甲状腺を中心とした内分泌疾患を専門としています。
糖尿病専門医と糖尿病療養指導士の資格を取得したスタッフを中心に薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士など多職種のチームにより食事、運動、内服やインスリンなどによる治療や指導に当たるとともに、糖尿病教室を開催し、糖尿病についての知識向上に努めています。また、スポーツコミュニティダイナミックが隣接しており、運動療法に取り組みやすい環境にあります。
医師
特徴
「糖尿病疾病管理MAP」というデータベースソフトに糖尿病患者さん全員を登録しています。2,000名を超える患者さんが登録されており、この中から重症化が予想される患者さんをピックアップし、特に透析予防に重点を置いて指導・治療強化を図っています。また、「糖尿病重症化予防外来」を設置し、近隣の医療機関との連携により地域全体の糖尿病対策にも努めています。
関連情報
医療の質
糖尿病疾病管理MAPとは
NPO法人疾病管理・地域連携支援センターの登録商標で、ミニマムデータセットという糖尿病合併症のスクリーニングに不可欠な最小限の臨床検査項目を設定し、電子カルテデータをデータベースシフトExcelにインポートし、検査項目ごとに定められた規定値(バリアンス値)により患者さんを層別化し、重症化が予想される患者さんに優先的に介入するためのアプリケーションソフトです。
もともとは千葉県立東金病院を中心とした地域連携の診療ツールとして開発されたもので、原版のデータセットはHbA1c,
eGFR,
尿中Alb, IMT(頸動脈内膜肥厚), LDL-Cの5項目ですが、当院ではBMIや血圧、使用薬剤情報(経口血糖降下剤、インスリン、降圧剤、スタチン、フィブラートなど)も追加して、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師などの専門スタッフが電子カルテ上でアクセスできるようにカスタマイズしており、患者さんの状態をそれぞれの専門的な立場から確認し、より良いサポートができるように多職種協働の診療ツールとして利用しています。
糖尿病重症化予防外来
地域の開業の先生方と循環型の医療連携によって院内だけでなく地域の糖尿病患者さんの重症化を予防する目的で開設されたもので、ご紹介いただいて教育入院をされた患者さんや当院に通院されている患者さんで安定されている方は開業医の先生方に逆紹介させていただき、6か月~1年ごと合併症の進行がないか当院でチェックする外来です。
具体的には、(図1)の流れに従って開業医の先生から当院地域連携室に一報いただき検査日と検査予約(血糖、HbA1c、脂質、血清Cre、尿中微量アルブミン、心電図+CVRR、ABI、頸動脈エコー、神経伝導速度、オプションで眼科受診、負荷心電図、栄養指導)をとっていただきワンストップで検査ができるようなシステムになっています。
また、開業医の先生方から過去の血清Creのデータをいただだければ(図2)のようなΔeGFRのグラフをご提供させていただき糖尿病性腎症の悪化予測を立てています。(図1)
各項目をクリックすると診療科詳細ページが表示されます。