リハビリテーション部門紹介Department introduction
リハビリテーション技師部
部門の紹介
リハビリテーション部門は、病棟単位で組織化し、患者さんを中心としたチームであることを重視しています。すべての病棟において、必要なリハビリテーションを365日行える体制としています。在宅サービス部門との配属ローテーションにより幅と深みのある療法士を育成し、急性期から生活に渡る総合的なリハビリテーションを提供することを目指しています。
大切にしていること
勝木会の療法士は、障害のある方や高齢者などの“新たな人生の創造”と“ウェルネス”を支援するために、次の5つの精神を大切にしています。
①フェア精神(物事をごまかさず、誠実に対応する)
②利他の精神(人のため、社会のために努力する)
③チャレンジ精神(失敗を恐れず、難題に挑戦する)
④創造の精神(諦めず少しずつでも前進する)
⑤チーム精神(互いを認め尊重し、大切にする)
また、療法士は医療専門職ですので、各専門スキルを主体的に研鑽し続ける姿勢と行動が求められますが、部門としてもその支援をしています。
部門の教育方針は、
「基本的な知識・技術の習得を図り、最善の医療に向けた研究心を養うこと」
「部門の業務を理解し、適正に遂行できるようにすること」
「倫理に基づいた自立行動ができること」
としており、そのため教育プログラムと指導者による支援を行っています。
勝木会内での療法士の配属部門には、病棟(急性期・地域包括ケア・回復期)、診療所、通所サービス、訪問看護ステーション、地域包括支援センターなどがあります。
それらの部門への配属ローテーションを計画的に行うことにより急性期、回復期、生活期のリハビリテーションを実践的に学習し、基礎力と応用力の高い療法士を育成しています。
それにより地域の中で一人ひとりを支え続けるための連帯性のある保健・医療・介護の実現を目指しています。
さらには地域リハビリテーション活動に参画することで、“生きること”の多様性と人の尊厳を知る機会を持つことを推進していますが、それにより真のリハビリテーションを支援できる、心のある療法士に成長していってくれることを願っています。
リハビリテーション技師部 部長 後藤伸介
3階病棟(回復期リハビリテーション病棟)
脳卒中や大腿骨頸部骨折などによって生じた様々な日常生活障害のある患者さんに対して、多職種チームによる総合的なリハビリテーションを行っています。集中的な個別療法に加えて、患者さんのコミュニケーションや社会適応力の向上を目的とした集団療法を行っています。
退院に向けては、自立した生活のための住宅改修のご提案、外出・外泊の練習などを通して、その人らしい地域生活の再建・創造を支援しています。
4階病棟(地域包括ケア病棟)
高齢者の様々な疾病の治療を行う亜急性期医療と、整形外科手術後のリハビリテーション医療などを行い、早期の社会生活への復帰を支援しています。療養生活が低活動とならない食事・排泄・入浴などの方法を計画し、看護師らと共に包括的に支援しています。また、体力向上や疾病の再発予防のための集団療法などを取り入れています。
5階病棟(一般病棟:主に整形外科)
肩や膝などの関節疾患、腰痛などの脊椎疾患などの患者さんに対して、手術直後からの集中的なリハビリテーションを行っています。365日のリハビリテーション体制をとっていますので、曜日に関係なく、患者さんの病状に合わせて対応させていただいています。それにより早期に痛みを軽減させ、日常生活を回復させることができています。また、職業復帰に対しても、その仕事内容に応じた動作練習などを行い、早期の退院を実現しています。
6階病棟(一般病棟:主に内科系)
心不全などの心疾患や、肺炎などの呼吸器疾患などは、その治療に伴い低活動状態となりやすく、それが治療後の生活障害となることがあります。リハビリテーションでは、疾病の回復状況に応じて、安全で無理のない日常生活を段階的に取り入れ、からだの状態を整えていきます。また、寝たきり状態にしないことで、認知症などの精神的な障害の予防も行っています。
また、循環器内科医と共に心臓リハビリテーションにも取り組み、健康的な社会生活に向けた包括的な支援を行っています。
外来
入院リハビリテーションによって日常生活が自立したとしても、職業やレジャー、スポーツなどを行うには十分な回復に至らなかった患者さんには、外来でのリハビリテーションを行っています。通院による個別療法に加え、自宅や職場での生活の注意点や、ご自身で行うトレーニングの指導などを行っています。
理学療法
運動や電気刺激などの物理的手段を用いて、座る、立つ、歩くなどの基本的動作能力の向上を行うと共に、そのために必要な運動機能や体力の回復を行う療法です。
主な機器・設備









作業療法
身体や精神に障害のある患者さんの日常生活や活動を主体性のあるものに適合・調整することで、社会における生活力や適応力の回復を行う療法です。
主な機器・設備



言語聴覚療法
話したり、聞いたりすることに障害がある患者さんに、言葉や身振り、発声・発音、実際の会話などの練習を行うことで、コミュニケーション能力の回復を行う療法です。また、言語聴覚士は「摂食機能療法」として摂食嚥下に障害がある患者さんに、摂食嚥下能力の回復支援や、環境調整も行います。
主な機器・設備



認定資格取得状況 2021.4.1現在
- 専門理学療法士(神経理学療法士) 1名
- 認定理学療法士(運動器) 2名
- 認定理学療法士(呼吸器) 1名
- 心臓リハビリテーション指導士 4名
- 回復期セラピストマネージャー 3名
- 福祉住環境コーディネーター2級 4名
- 介護支援専門員 7名
- 介護福祉士 1名
- 福祉用具専門相談員 1名
関連情報
教育プログラム
